🚫 しくじり投資録 〜涙なくしては語れない私の株式投資失敗談〜
投資の世界は「勝ち」ばかりではありません。 このシリーズでは、私がこれまでに経験した「株式投資の痛すぎる失敗談」、思い出すだけで涙が出て、寝込んでしまいそうになるようなエピソードを、当時の心理状況とともに詳しくお伝えする「しくじり投資録」
今回は、回転ずし「スシロー」で有名な、FOOD & LIFE COMPANIES(3563)での大失敗エピソードをお話しします。
私がこれまで経験してきた投資の失敗の中でも、「ここまで綺麗に底で売るか……?」と、今でも涙なしには語れない、忘れられない取引です。
1. 購入のきっかけ:魅力的な「優待拡充」のニュース
FOOD & LIFE COMPANIES(3563)は、言わずと知れた回転ずし業界大手で「スシロー」を運営する企業です。 私が購入を決めたのは、株主優待の拡充IRがきっかけでした。
当時のIR情報
- 従来: 100株で年間2,200円分(半期1,100円)
- 変更後: 100株で年間3,300円分(半期1,650円)へ増額!
100株保有の場合、年間の優待額はそれまでの2,200円から3,300円へ増額。これにより優待利回りが向上しました。さらに、長期保有優待の新設や優待券の電子化も発表され、内容としてはまさに“いいことずくめ”の変更です。
このニュースを見たとき、正直「これは魅力的だな」と感じました。
きっと同じように好感した個人投資家も多かったのではないでしょうか。
私もその一人で、「株価も上がっていくに違いない」と、すっかりその気になってしまいました。
実際、優待拡充の発表後には株価が急騰。
そのチャートを見た瞬間、気持ちはさらに強くなります。

「やっぱりみんな買っているんだ」
「今買わないと、乗り遅れてしまうかもしれない」
そんな焦りにも似た気持ちが、少しずつ膨らんでいきました。
そして私は、その流れに背中を押されるように、つい勢いで飛びつき買いをしてしまったのです。
購入データ(2024/5/13)
- 株価: 3,135円
- 数量: 100株
- 口座: NISA(成長投資枠)

今思えば、完全に”材料出尽くし直後”の高値掴みでした。 しかも、「長期保有しよう!」と心に決めてNISA枠を使用してしまい、後戻りできない選択をしてしまったのです。
2. 暗転する相場、摩耗していくメンタル
購入後、期待とは裏腹に株価はダラダラと下落。 「優待もあるし、9月の権利確定日に向かってそのうち戻るはず……」と自分に言い聞かせますが、毎日少しずつ増えていく含み損に、私のメンタルは少しずつ削られていきました。

そして運命の日、2024年8月5日「令和のブラックマンデー」がやってきます。
確か、前場が始まった直後、ほとんどの銘柄に値下がりを示す青色の特別気配、「特」が表示されていたように思います。相場全体がパニック状態となり、FOOD & LIFE COMPANIESの株価も例外なく暴落。気づけば含み損は10万円近くにまで膨らんでいました。
「もうこれ以上は耐えられない……永久に塩漬けになってしまう……」
後場になっても気持ちを立て直せず、ついに震える手で注文ボタンを押しました。
損切りデータ(2024/8/5)
- 売却価格: 2,168円
- 損益: −96,700円(チーン)

非課税の恩恵を受けるはずのNISA枠で、まさかの大きな赤字確定。逃げるようにポジションを手放しました。ちなみにこの日の日経平均株価は、終値で-4,451円28銭(-12.4%)という歴史的な暴落でした。

3. 衝撃の結末:売ったところが「ド底」だった
ここからが、この話の本当の恐ろしいところです。 私が絶望の中で売却したその日、その瞬間の価格「2,168円」付近が、結果的にほぼ大底だったのです。
そこから株価は、信じられないほどの勢いで反発。 そして約1年後、信じられない光景を目の当たりにします。
2025年8月18日:高値 8,883円

「……えっ?」
もし、あの時パニックにならずに持ち続けていたら。 マイナス9万円どころか、50万円以上の利益が出ていた計算になります。
- 「なんでよりによって底で売ったのか……」
- 「NISAで長期保有するつもりだったのでは……?」
後の祭りですが、自分の投資判断の甘さ、メンタルの弱さに何度も頭を抱えることになりました。
4. この失敗から学んだ4つの教訓
今回の「スシロー事件」は、私にとって非常に高い勉強代となりました。
- 初志貫徹の難しさ: 最初の購入理由(優待目的の長期保有)を、目先の暴落で簡単に曲げてはいけない。
- ニュースへの飛びつき注意: 優待拡充などの好材料は、発表直後に織り込まれることが多い。
- NISAの罠: 長期前提の枠で買うなら、短期的なノイズ(暴落)に振り回されない覚悟が必要。
- 冷静な現状分析: その下落は「企業価値の崩壊」なのか、単なる「相場のパニック」なのかを見極めるべきだった。
まとめ
今回のFOOD & LIFE COMPANIESの失敗は、“高値で買って安値で売る”という、感情に流された典型的な失敗トレードでした。本来は自分で決めていた買いルールがあったのですが、一時的な大暴落に動揺してしまい、そのルールを守り切れなかったことに、改めて自分のメンタルの弱さを痛感しています。
「もしあの時耐えてガチホしていれば……」という後悔は尽きません。 しかし、この経験を糧に投資家として成長できれば……
……と思いきや、実はこの後、「トランプ関税ショック」でも似たようなやらかしをしてしまうのですが、それはまた別のお話。
(トホホ、情けない……)
次回、その「関税ショック編」についても書きたいと思います。


